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No.28 学生団体Moi -移動式屋台という新しいまちづくりの形-

2024年4月18日

【はじめに】

みなさんこんにちは! CRENECTIONの吉田です。今回は、工学院大学の学生団体「Moi」代表の小林大音さんに取材させて頂きました!


【話し手】 小林大音さん


【聞き手】 吉田光香(CRENECTION)


【自己紹介】

・Moi代表

・学生団体Moiの設立者(工学院大学のまち開発プロジェクトから独立)


【目次】

・Moiとは

・設立・活動背景

・今後の展望について

・取材を終えて


【Moiとは】

 「Moi」は、フィンランド語で「こんにちは」という意味です。Moiは、街の人の想いを聞き、住民同士をつなげるきっかけを作りことが目的です。色々な場所に屋台で移動し、様々なイベントに参加できることが強みです。屋台を活用しまちづくりの社会実験として、アクティビティ調査を行なっています。池袋リビングループというイベントでは、池袋の公共空間でマルシェを開催し、ストリートに屋台やベンチを設置して賑わいを創出するなどのまちづくりを実施しました。

 私は、イベントへの参加やまちづくりにおいて、移動式屋台は新たなアプローチになると思いました。屋台は、学生だけで1から作成したオリジナルのものと聞き、木材集めから設計など最初から最

後まで全て学生だけで作り上げたことは本当にすごいなと感銘を受けました。


屋台&スキマ検証実験 at coffee shop

【設立・活動背景】

 小林さんが、エリアマネジメントを行う組織でインターンとして働いていた際に、実際は事務作業が多く地域の人々の声が聞けない問題があることを学びました。そこで、小林さんはまちづくりのイベントを考える上で重要な調査、企画、運営について企業では手が回らないが、学生だけでも挑戦できるのではないかと考え、実践的なプレイスメイキングのワークショップを行える学生団体Moiの設立を決めました。企業側は手のかかる現場の調査結果を知ることができ、学生は実践の場を設けることができる良好な関係を企業と協働して事業を行うことで築くことができます。

 企業と協働する上で大切なのは学生だからと言ってボランティア感覚では取り組むのではなく、責任を持ってやり通すことです。企業と共に事業に取り組むことで学生では味わえない経験をできるのは、Moiの強みだと感じました。同時に、Moiの活動が企業に対してメリットを生むことを示し、企業と協働するまでに至った小林さんたちの努力に、取材を通して非常に熱意を感じました。


ワークショップ&調査 at 新宿中央公園

【今後の展望について】

 小林さんが考えるMoiの課題は、イベントに参加することで間接的なつながりはできるが、直接的

なつながりはできにくいことです。他には、まちづくりの考え方ややり方の知識が足りないことです。今後は、定期的に活動ができる拠点を作り、企画を考えていくそうです。理想は屋台を媒体として参加者と密な関係を築くことであるため、今後も人と人との繋がりをより一層意識して企画を考えることが大切にしていくそうです。また、小林さん自身はコンペなどに積極的に参加し、将来的には公共空間のデザインを考えて設計し、建設するだけでなく、そこの企画や運営まで行いたいと話していました。場合によってはやりたいことを実現するために起業も考えているそうなので、Moiだけでなく今後の小林さん個人の活動にも注目です!!


Moi ZINE 1st


【取材を終えて】

 Moiは2023年の8月頃に設立し、月1、2回のペースでイベントに参加するほど活動が活発です。人と人のつながりを強くするには、イベントの開催や参加を単発ではなく継続的に行う必要がありそれが理想と話していました。

 取材を通してイベントを参加するにしても、運営する立場になるにしても、人と人とのつながりを第一に考えるべきだと学びました。さらに、Moiの強みとなる移動式屋台は他団体のイベントにも参加しやすいので、他団体と容易にコラボできるのは非常に魅力的に感じました。

 今回の取材を通してまちづくりは、人を中心に考えることが大切だと再認識しました。小林さんとMoiの活動は、今後のまちづくりに新たな視点を加え、変化をもたらすと思いました。私自身もまちづくりについて考えさせられる貴重な経験をすることができました。


 最後まで読んでいただきありがとうございました。記事を読んでいただいた皆様には、Moiと小林さんの今後の活動を応援していただけたら幸いです!


下記にMoiのSNSを載せます!

Moi:https://www.instagram.com/moi.301moi?igsh=eWtrYWFwZXdzZG1n





​取材者

吉田 光香

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